お父さん、あるいはお母さんが毎朝、家族を代表して神棚まつりと祖先まつりを行い、家族が今日一日、無事に過ごせますようにとお参りします。
このとき、家族が揃ってお参りできればよいのですが、あわただしい朝に、そうした時間が持てないこともあるでしょう。そのようなときは、出かける前に、家族それぞれが神棚と御霊舎をお参りするようにしましょう。そして、帰宅時や就寝前にも、神棚と御霊舎にお参りします。家族で交わす「いってきます」、「ただいま」、「おやすみなさい」の挨拶を、神棚と御霊舎におまつりしている神さまやご祖先に申し上げ、祈りと感謝を捧げるのです。
こうした毎日のお参りを通じて、自分のことだけでなく、家族それぞれのことを願って神棚や御霊舎に手を合わせている自分に気づくはずです。おそらく家族全員が、同様の思いで手を合わせているのでしょう。
そんなときに、互いに思いやり、いたわり合う家族の絆を、そして家庭のあたたかさ、大切さを感じるのではないでしょうか。
一日のわずかな時間、家族みんなが神棚と御霊舎に手を合わせ、家族の絆と生命のつながりを実感する、そんな家庭ってすばらしいと思いませんか。